あひるのバタ足

日本語学校と英会話スクールの講師/日本語教師生産性と生活向上委員会/スノーボード/ウクレレ

日本語教師は無辜の民か

ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントをご存知でしょうか。ナチス・ドイツによるホロコーストに関与した責任者の一人、アドルフ・アイヒマンについて「悪の凡庸さ(陳腐さ)」という概念を述べ、大論争を巻き起こした人物です。どういうことかと言うと「大量殺戮を指揮するヤツは極悪人であるに決まってる」というみんなの考えを「いや、実は彼は極悪人というより、何も考えていない小役人で、上から言われたことをそのままやっただけ」と喝破し、本来仲間であるはずのユダヤ人社会から総スカンを食らってしまったのです。

映画にもなっています。

なぜ唐突にこんな話を持ち出したのでしょう。それは先日こんなツイートを見かけたからです。

 

留学生を食い物にするような日本語学校について「批判されるべきはその企業や日本語学校であって日本語教師じゃない」ここがどうも引っかかったのです。ブラック組織で働いている日本語教師は無辜の民なんですかね。

というわけで皆さんに聞いてみました。現在92人の方に投票いただいています。

 

選択肢が極端なので、悩まれた方が多かったかもしれません。実際は、やめずに内部告発を行うという考えをお持ちの方もいらっしゃいます。(そういう方はどちらにも投票してないですよね?)

この極端な選択肢のアンケートで何を知りたかったのか。それは私たちはどれくらいアイヒマンなのか?ということです。私自身は、留学生(+ときに講師)を食い物にする組織にとどまり仕事をし続けることは、その組織の存続を手助けしている、つまり悪の片棒を担いでいることにほかならないと考えます。だって私たちは判断力のある立派な大人なわけですから。

何か大ごとになってから「私は関係ない」と言い訳しますか?

今日見てきたこの映画も、そんなことを思い起こさせるものでした。

私たちには自由があります。組織に意見を言うこともできます。いつでも組織から離れ、別の組織に仕事を見つけることもできます。

もう一度言います。私たちは自由なんです。