あひるのバタ足

日本語教師だったり、TOEICスコアアップトレーナーだったり。非常勤生活満喫中。「われわれは過去の記憶によってではなく、未来への責任によって賢くなる」(バーナード・ショー)

初級ばかり担当してると日本語が退化する?

初級が好きすぎて、自分は変態なんじゃないかと思う今日この頃です。今期も担当3クラスすべて初級です。

しかし悲しいことに、先生たちが「初級ばかり担当していると自分の日本語が退化する」と言っているのを聞いたことがあります。「えっ、そんなの都市伝説でしょ?」初級フェチの私は驚きました。文型シラバスの不自然な例文や、学習者の産出する非文を読んだり聞いたりしているうちに、ネイティブである自分の日本語が上書きされてしまうのでしょうか。ありえない!失礼ながら「本当にそれで退化するなら、その人もともと日本語大丈夫だったの?」と思っていましたし、言ったりしてました。ほんと失礼ですよね。

というわけでTwitterでアンケートを実施してみました。実際初級ばかりを担当していて自分の日本語が退化することはあるのでしょうか。そしてどれくらいの人がそう感じているのでしょうか。さらに、自分の日本語が退化するという感覚は何を意味するのでしょうか。

 

ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

「退化する」と思っている方が20%いるということがわかりました。これは、どういうことでしょうか。

まず、海外で日本語に触れる機会が少ないと努力が必要になるという考えです。

日本国内だとどうでしょうか。残念ながら国内の日本語教師の方からのコメントは得られませんでした。

次に、退化するわけではないが、頑張りすぎてティーチャートークが身についてしまうという意見です。

日本語教師になって2~3年は退化した感じがした」という方もいたので、これはありそうです。

一方で、「退化しない」という意見です。日本語を母語としない人に向けた日本語は、日本語を母語とする人に向けた日本語の何倍も難しく、言葉を知っている必要がある、と。これは初級の醍醐味でもありますね。

こちらは養成講座の先生もなさっていた方の意見。初級は自分の日本語を研ぎ澄ますチャンスだというアドバイスです。

これはインパクト大でした。「退化する」の再定義、「破壊と創造」ですね。

退化する・しないどちらの意見も突き詰めていくと「初級を担当することが自分の日本語を振り返る機会になる」ということなのだと思いました。アンケートにご協力いただいた皆様、ツイートの引用を快諾くださった皆様、本当にありがとうございます。

いやはや、自分の経験からしか学べないって恐ろしいですね。この件に関して今まで暴言を吐いてきた私を許してください。本当にすみませんでした。

これからもよろしくお願いします。