あひるのバタ足

日本語教師だったり、TOEICスコアアップトレーナーだったり。非常勤生活満喫中。ご意見はTwitter @ahiru5963 へ。

授業でスマホ、どう使う?

前回は、『ネット・バカ インターネットが私たちの脳にしていること』を引き合いに、新しいメディアの出現に伴って私たちの脳も変化していくことと、それが不可逆的な変化であることを述べました。そして、私が授業中にGoogle辞書の使用を制限している理由についても書きました。

 

今回は、授業中にスマホを使用させる場面についてです。

どんな場面が考えられるでしょうか。また、どんな制限が必要でしょうか。

読み進める前に、少し考えてみてください。

 

私が実際にしている使い方は以下の通りです。

  • 辞書:教科書にはないけれど知っていてほしい基本的な語彙を導入したい場合、日本語母語 で使わせることがあります。一方、母語日本語で使わせると微妙にズレた結果が出てややこしくなるので、悩ましいところです。(「妻」と推測されるところで「うちのやつ」と作文に書いてくるなど)
  • 写真:休みの日に何をしたかなどを話す活動のとき、スマホで写真や動画を見せあいながら話します。ただ制限を設けないと写真をダラダラとスクロールして見せるだけでほとんど言葉を使わずに終わってしまうので、見せる写真は1枚と制限することが多いです。この使い方は、私がこの学校に来たときすでに行われていました。
  • アンケート:つい一昨日の話ですが、Googleフォームでアンケートを作り、学生たちに各自のスマホから投票させるというのをやってみました。グラフが自動で生成されるので、モニタを示しながら「夜12時前に寝る人は◯%です」といった発表をしました。ただQRコードリーダーはおろかLINEすらまだ入れていない4月生クラスだったのでインストールから始める人もいたり、おもしろいからと一人で何回も投票する人が出たりするというハプニングもありました。
  • 調べる:初級レベルではあるテーマについて日本語で検索をかけても出てきた結果が難しすぎてわからないということが多々ありますが、母語や英語で調べて日本語で説明するという活動なら無理なく使えます。
  • 録音:希望者には自宅学習用として教師による音読を録音させています。スピーチコンテストの前は列ができました。
  • ノート:極端な考えかもしれませんが、板書を手書きでノートに写す間、耳がお留守になる、時間がかかるという理由で、私の授業では板書の撮影は推奨しています。しかし、ただ撮っただけでは覚えないので、ちゃんと見て復習に使うようしつこく言っています。

さて、禁止しても禁止しても、学習以外の用途で使ってしまう、つまりSNSやゲームにハマってしまって授業が上の空になってしまう人がいます。そんなときは、授業を中断してでもソシャゲやGoogleFacebookのビジネスモデルを考えさせます。いま自分がプレイしたゲームの情報は、何気なく検索した情報は、いいねした情報は、運営会社にどのように使われるのか? それで自分はどんな恩恵を受け、何を失うのか? みんなで考えます。これだけで中毒から脱することができるとは思いませんが、考えるきっかけになればと思っています。

 

次回は、初級クラスでシンギュラリティ(技術的特異点/Technological Singularity)について話し合った結果について書こうと思います。