あひるのバタ足

日本語教師だったり、TOEICスコアアップトレーナーだったり。非常勤生活満喫中。ご意見はTwitter @ahiru5963 へ。

日本語教育とコーポレート・ガバナンス

10年と少し大手通信会社で会社員をやってきた私にとって、日本語教育の世界におけるコーポレート・ガバナンスは非常に脆いものに感じられます。

たとえば私が非常勤として勤務してきた日本語学校では、常勤・非常勤の連携が求められ人の入れ替わりも頻繁なのに、情報セキュリティに関するポリシーもなければ明確な運用ルールもありませんでした。教師から学生へのセクハラも告発したところでスルーがお約束の学校、勤務時間中にSNSで遊んでいる専任教師を注意できない学校もありました。おそらく組織の規模が小さいから、個人商店の延長的な発想で回していけてるんでしょう。

しかし先日、そんな牧歌的な状況を覆すイシューが発生しました。

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かいつまんで説明しますと、都内の日本語学校の管理職の方が、特定の国の人について客観的な根拠に乏しい評価をSNS上で発言されたのです。特定の国の人たちをまるっとステレオタイプで評価する。これはあってはならないことです。ましてや日本語を母語としない人々と日々接する仕事をしている私たちであれば、なおさらです。

そしてもう一つ。学校を代表する立場の管理職であることを自ら公言している立場の方が、こうした発言をするということについて。この点についてはどなたも指摘されていないようでしたが、私はこれも見逃すことができない問題だと考えています。あからさまなレイシズム発言をし、指摘を受けても謝罪も撤回もしない方を管理職に置いている学校は、外からどう思われるのでしょうか。

私たちは、数々の企業、組織の不祥事をメディアを通じて見てきています。学びましょう。情報はSNSを通じてあっという間に広がります。そういう時代です。

先日の「語学教育とソーシャルメディア」では学習者にSNSをどう使わせるか?というテーマが取り上げられましたが、私たち教師もSNSをどう使っていくのかを考えていかなくてはなりません。

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組織だけの問題ではありません。フリーランス、非常勤も、一人ひとりが「会社」です。

一度、コーポレート・ガバナンスについて、考えてみましょう。

 

なお件の日本語学校管理職の方については学校名、氏名が他者によって公開されており、それに対して「個人情報を晒すのはよくない」という声が上がっています。しかしながら、ご本人の意思で顔写真をアイコンにしており、その上で学校を代表する立場であると公言していますので、その方のお名前が学校名と紐付いたところで、それは個人情報とは言えないのではと思っています。